特集 異物の診断と治療
小児の異物誤飲―画鋲誤嚥に対するフード装着内視鏡による摘出の工夫―
古賀 義法
1
,
福田 道隆
3
,
東舘 成希
1
,
向笠 道太
2
,
川口 巧
2
,
加治 建
3
Yoshinori Koga
1
,
Michitaka Fukuda
3
,
Naruki Higashidate
1
,
Michita Mukasa
2
,
Takumi Kawaguchi
2
,
Tatsuru Kaji
3
1久留米大学医学部外科学講座小児外科部門
2久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
3社会保険田川病院消化器内科
pp.638-641
発行日 2025年6月25日
Published Date 2025/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001227
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はじめに
小児の異物誤飲は,児が興味のあるものに触れ始める5か月ごろからみられるようになり,さまざまなものを口にするようになる3歳以下の乳幼児に多いことが報告されている1)。一般的には直径39 mm以下の物は口腔内に入るとされ2),異物誤飲のリスクとなる。小児の消化管異物に対する治療方針についてはガイドラインが存在しないため,各施設の考えに基づいて行われているのが現状である。

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