特集 小児医療者のための虐待の知識
子ども家族支援委員会の設立
古屋 武史
1
,
土方 浩平
1
,
森内 優子
2
,
渕上 達夫
2
Takeshi Furuya
1
,
Kohei Hijikata
1
,
Yuko Moriuchi
2
,
Tatsuo Fuchigami
2
1イムス富士見総合病院小児外科
2イムス富士見総合病院小児科
pp.1128-1131
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001000
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はじめに
子ども家庭庁の令和4(2022)年度の報告(速報値)によると,児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は 219,170 件と過去最多となっている。虐待相談の相談経路は,警察などが112,965件(51.5%)と最も多く,次いで近隣・知人,家族・親戚,学校からが多い。一方,医療機関からの児童虐待相談対応件数は 3,986件(1.8%)にとどまっており,10年前から増加していない1)。これは医療機関において虐待相談の受け皿となるような組織的な構造が存在していないためと考えられる。
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