特集 必携小児外科レジデントマニュアル1
栄養管理(経静脈)
岡野 寛
1
,
高見澤 滋
1
Hiroshi Okano
1
,
Shigeru Takamizawa
1
1長野県立こども病院外科
pp.825-828
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000916
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
小児においても“If the gut works, use it”の標語のごとく経腸栄養を行うのが大原則であるが,経腸栄養で十分な栄養を投与できない病態では速やかに(4〜7日以内に)静脈栄養を行い,不足した栄養分を補う必要がある。
経静脈栄養管理を必要とする代表的な病態として,消化器手術の周術期管理や炎症性腸疾患など,数週間〜数か月といった比較的短期間で栄養管理を終えるものから,新生児期から継続して長期間の経静脈栄養管理が必要となるHirschsprung病縁疾患などの腸管不全や短腸症候群などがあげられる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.