特集 教科書にない小児外科疾患の最新情報―国内外の文献・ガイドラインから―
横紋筋肉腫
木下 義晶
1
Yoshiaki Kinoshita
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児外科学分野
pp.646-648
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000859
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はじめに
横紋筋肉腫は悪性軟部腫瘍としては小児期で最も多い。わが国での発生数は成人も含めると年間50~100人と推定される。発症年齢は平均5歳で,10代以降の発症やAYA(思春期・若年成人)世代以降にもみられる。泌尿生殖器,頭頸部,四肢,後腹膜,体幹など身体のあらゆる部位から発生する。症状や身体所見などの臨床像より,術前ステージ分類,術後グループ分類,病理診断,融合遺伝子などの遺伝子検査を行う。これらの得られた情報によりリスク分類をし,リスク別に化学療法,外科療法,放射線療法による集学的治療を行う。
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