特集 教科書にない小児外科疾患の最新情報―国内外の文献・ガイドラインから―
腎悪性腫瘍:SIOPの治療ガイドラインにおける外科療法のポイント
大植 孝治
1
Takaharu Oue
1
1兵庫医科大学小児外科
pp.632-634
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000856
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はじめに
日本では従来米国式の治療法,すなわちまず腫瘍摘出を行い,手術所見・病理所見に従い術後化学療法・放射線治療を行ってきた1,2)。最近JCCG(日本小児がん研究グループ)の腎腫瘍委員会では,SIOP-RTSG(The Renal Tumour Study Group of the International Society of Paediatric Oncology)との国際共同研究を開始した。SIOPの治療方針はまず化学療法を行い,腫瘍の縮小をはかったあとに腫瘍の摘出を行うが3),その詳細はSIOP-UMBRELLAプロトコールに「標準治療ガイドライン」として記載されているので参照されたい。
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