特集 教科書にない小児外科疾患の最新情報―国内外の文献・ガイドラインから―
胎便性関連性疾患
尾形 誠弥
1
,
田中 秀明
1
Seiya Ogata
1
,
Hideaki Tanaka
1
1福島県立医科大学附属病院小児外科
pp.564-569
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000839
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はじめに
新生児に胎便排泄遅延を伴う腸閉塞症状をきたす疾患には,Hirschsprung病やその類縁疾患,先天性小腸閉鎖症などの器質的疾患の他に,腸管蠕動の未熟性による胎便の停滞が原因で機能的腸閉塞をきたす疾患群があり,またわが国ではきわめてまれだが囊胞性線維症(cystic fibrosis)におけるmeconium ileusがある。
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