特集 小児内視鏡外科手術と医療安全
小児外科手術時のポジショニングにより発生しうる末梢神経障害と理学療法士の介入による予防効果
小松 加代子
1
,
益子 貴行
2,3
,
東間 未来
2
,
塩田 逸人
1
,
小池 和俊
1,4
,
矢内 俊裕
2,3
Kayoko Komatsu
1
,
Takayuki Masuko
2,3
,
Miki Toma
2
,
Itsuto Shiota
1
,
Kazutoshi Koike
1,4
,
Toshihiro Yanai
2,3
1茨城県立こども病院リハビリテーション科
2茨城県立こども病院小児外科
3茨城県立こども病院小児泌尿器科
4茨城県立こども病院小児科
pp.303-306
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000764
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はじめに
内視鏡外科手術は低侵襲性や拡大視効果などが利点であるが,一方で操作制限などから手術時間が長くなることがあり,合併症として手術時のポジショニングに伴う末梢神経障害が約3%の頻度で発生すると報告されている1)。小児では四肢の重量や体重が成人と比べて軽量であるため,手術時のポジショニングに伴う合併症の報告が少ない。しかし,術後合併症として末梢神経障害が発生すると,患者・家族のみならず医療者側にも大きな心理的負荷となる。
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