特集 小児期精巣関連疾患の診断と治療
消失精巣とnubbin
益子 貴行
1,2
,
矢内 俊裕
1,2
,
東間 未来
2
Takayuki Masuko
1,2
,
Toshihiro Yanai
1,2
,
Miki Toma
2
1茨城県立こども病院小児泌尿器科
2茨城県立こども病院小児外科
pp.924-927
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000565
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はじめに
消失精巣やnubbinは非触知精巣の一形態である。非触知精巣は片側と両側では病態が異なると考えられている1)。消失精巣は片側非触知精巣の70~80%を占め,胎生期の精巣捻転などの血流障害が原因という説が一般的である1)。一方,両側非触知精巣においては少なくとも95%が腹腔内精巣であり,両側の消失精巣はごくまれである2)。
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