特集 胆道閉鎖症の研究update
多施設共同研究から作成した一次肝移植適応基準を満たす患者の実際
富田 紘史
1
Hirofumi Tomita
1
1東京都立小児総合医療センター外科
pp.178-182
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000728
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はじめに
胆道閉鎖症の診断時,すでに肝病変が高度に進行している場合は一次肝移植が考慮されるが,明確な基準はない1)。iBALF(infant biliary atresia liver fibrosis)scoreは,本邦3施設の共同研究で開発・検証された1歳未満の胆道閉鎖症患者の肝病理所見における肝線維化を,下記のように日齢,血清総ビリルビン(TB),血小板数(Plt)から予測する計算式である2)。
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