特集 巨大臍帯ヘルニア治療update
腹壁閉鎖困難例に対するcomponent separation technique(CST)の応用
CSTおよび青山法による腹壁閉鎖の経験
照井 慶太
1
,
齋藤 武
2
,
武之内 史子
1
,
小松 秀吾
1
,
笈田 諭
1
,
岩井 潤
2
,
菱木 知郎
1
Keita Terui
1
,
Takeshi Saito
2
,
Ayako Takenouchi
1
,
Shugo Komatsu
1
,
Satoru Oita
1
,
Jun Iwai
2
,
Tomoro Hishiki
1
1千葉大学大学院医学研究院小児外科学
2千葉県こども病院小児外科
pp.1202-1206
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000312
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はじめに
巨大臍帯ヘルニアの急性期治療の要点は呼吸管理と感染予防であり,abdominal compartment syndrome(ACS)に注意しながら臍帯部分を上皮で覆い,感染合併症を回避することが当面の目標となる1)。急性期を乗り越えてからは,筋層の閉鎖が次の目標となるが,腹壁の欠損が大きく,筋層の直接縫合が不能な場合がある。これに対し,さまざまな閉鎖法が開発されているが,本稿ではわれわれが経験したcomponents separation technique(CST)と青山法について報告する。
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