特集 巨大臍帯ヘルニア治療update
治療法の変遷
古田 繁行
1
,
北川 博昭
1
Shigeyuki Furuta
1
,
Hiroaki Kitagawa
1
1聖マリアンナ医科大学小児外科
pp.1149-1153
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000302
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はじめに
巨大臍帯ヘルニア(giant omphalocele:GO)の手術法は,一期的閉鎖術,段階的閉鎖術,および遅延的閉鎖術の3つの戦略に分けられ,手術法と周術期管理にはいまだ課題が残る。GOは一期的閉鎖が可能か,ヘルニア囊の破裂の有無,肺形成不全,肺高血圧症,先天性心疾患および染色体異常などのさまざまな要因が関係し,それゆえに過去数十年にわたり個別化されたアプローチが試みられ(図),さまざまな閉鎖方法が開発されてきた。これは単一の優れた術式がないことを示している。
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