今月の臨床 子宮内膜症治療のストラテジー
総論
2.治療法の変遷
小畑 孝四郎
1
,
星合 昊
1
1近畿大学医学部産婦人科
pp.1304-1307
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904490
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薬物療法
子宮内膜症は初経以前にはその発生は認められず,性成熟期に発育増殖し,閉経後退行する疾患であることは以前から知られていたが,これが卵巣ホルモン依存性の疾患であることがわかったのは1940年代のことである.その治療にホルモン剤を使用しようとする試みは1950年代になってからであり,エストロゲンをはじめ,アンドロゲン,プロゲスチン,エストロゲン—プロゲスチン合剤が使われ,その後,ダナゾール,性腺刺激ホルモン放出ホルモン作動薬(GnRHa)および拮抗薬(GnRH-ant)などが登場してきた.
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