特集 学んでおきたい遺伝学的検査と遺伝カウンセリング
各論 遺伝カウンセリングの実践
小児遺伝カウンセリングの課題
二川 弘司
1
Hiroshi Futagawa
1
1東京都立小児総合医療センター遺伝診療部臨床遺伝科
pp.207-212
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002868
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はじめに
小児医療では,遺伝学的背景をもつ患者を診療する機会も少なくない。先天異常症候群以外にも,てんかん,低身長,免疫不全など,さまざまな主訴に対する遺伝学的検査の機会が増え,診断や治療方針の検討,家系内の遺伝情報整理など,遺伝学的情報が臨床に広く用いられるようになってきている。令和3(2021)年10月にはマイクロアレイ染色体検査(chromosomal microarray:CMA)が保険収載され,次世代シークエンサー(next generation sequencing:NGS)を用いた網羅的ゲノム解析も未診断疾患イニシアチブ(Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases:IRUD)といった研究解析に加え,検査施設での遺伝子解析にも実施されるようになり,先天異常診療において不可欠なものとなっている。遺伝学的検査の前後には適切な時期に遺伝カウンセリング(genetic counseling:GC)を行うことが勧められるが,提供すべき情報は多岐にわたり,心理的支援を要する場面もある。

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