特集 未来を育む:青少年を支えるスポーツ医学
総論
スポーツによってひき起こされるいろいろな症状②―整形外科的症状以外の症状
前島 悦子
1
Etsuko Maeshima
1
1大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科
pp.17-21
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002824
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はじめに
近年,児童および青年期におけるスポーツ参加の形態が多様化している。従来の学校単位の部活動に加え,地域クラブチームや民間スポーツスクールなど,学校外でのスポーツ機会が拡大しつつある。この背景には,文部科学省およびスポーツ庁による「運動部活動の地域移行」政策の推進や,競技団体による育成・強化事業の拡充がある。これにより,子どもたちが早期から専門的トレーニングを受ける機会も増えている一方で,発育発達期の身体的・心理的負担が新たな課題として注目されている。とくに,過度な身体的負荷やエネルギー不足に関連するスポーツ貧血,頭部外傷後の脳震盪,スポーツ活動と突然死,食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis:FDEIA)は重要な健康リスクである。

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