特集 小児科医が知っておきたいリウマチ・膠原病の知識と実践
小児リウマチ性疾患のトピックス
小児リウマチ性疾患における医薬品の適応外使用の解決に向けた取り組み
金子 詩子
1
KANEKO Utako
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
pp.1326-1329
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002724
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,さまざまな作用機序の分子標的薬の登場によりリウマチ性疾患の診療は飛躍的な進歩を遂げ,小児においてもその一部は企業治験を経て保険診療で使用可能になった。一方,実臨床で有効性が認められながら保険適用外の薬剤も多数存在し,これらをいかに適切に使用可能にするかは常に重要な課題である。必要な患者に確実に届けるためにはさまざまなステップが必要で,治験から承認を得るだけでなく,最近では日本小児科学会,およびその分科会の薬事委員会が連携し,適応外使用の解決に向けてさまざまな取り組みを行っている。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

