海外医療事情
米国の家庭医学卒後研修プログラムにおける外科
佐々木 明
1
Akira SASAKI
1
1国立岩国病院外科
pp.1051-1055
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208968
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近年プライマリ・ケアの必要が叫ばれ,厚生省も"家庭医"創設を目指して検討を進めている.著者は米国でのプライマリ・ケア研修の中で,ペンシルベニア大学を基点とし,ウィリアムズポート病院とウェストジャージー病院の2か所で米国家庭医学を勉強する機会を得た.米国の家庭医学は内科・小児科・産婦人科・外科・精神科・行動科学・社会科学を統合した幅広い,新しい概念の専門科である.では家庭医学の中で外科,特に一般外科についてはどのような研修を受け,また日常どのような診療をしているのか,日本の一般外科学を専攻してきた著者の立場でその特徴をとらえてみたい.日本で他の専門科との関係を明らかにしながら家庭医学を考えていくうえで参考となる点が多いと思われる.
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