特集 入門! アタッチメントと小児期逆境体験を知る
アタッチメント障害・小児期逆境体験・トラウマ関連障害への対応~基本をおさえる
アタッチメント形成が不十分だったり小児期逆境体験があったりする子どもの発見と対応
星野 崇啓
1
HOSHINO Takahiro
1
1さいたま子どものこころクリニック
pp.899-903
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002474
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はじめに
アタッチメントとは,子どもが危機状態において安心できる養育者に接近し,養育者が子どもの危機感・不安感に対して共感的に対応することを通して,子どもが安心を回復する過程である。しかし,なんらかの問題で子どもが養育者に安心を求められない状況があるか,もしくは安心を求めても十分に共感的な対応が得られない状況があり,安心を回復できないまま日常生活を送ることになると,子どもにとって日常的に安心感の乏しい生活が慢性化することとなる。

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