特集 入門! アタッチメントと小児期逆境体験を知る
序―なぜいまアタッチメントと小児期逆境体験が重要か?
宮本 信也
1
MIYAMOTO Shinya
1
1筑波総合クリニック
pp.849-850
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002463
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アタッチメントと小児期逆境体験の重要性
アタッチメントとは,子どもが安全感と安心感を保とうとする心の動きとそれに伴う行動(心と行動のシステム)とされることが多い。行動は,特定の人(通常は親)に接近・密着する形で表現される。アタッチメントが適切に形成されていると,子どもは,困った状態のときにはいつでも親のところに行けば大丈夫(安全感),ホッとする(安心感)と信じて疑わないでいられる。つまり,アタッチメントを一言で述べるならば,子どもが親に対してもつ揺らぐことのない信頼感といえるように思われる。
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