なぜいま5歳児健診なのか

はじめに

　日本の小児医療では，新生児死亡率，乳児死亡率が世界のなかでもっとも低い水準である一方で急性疾患への偏りが指摘されており，生活習慣病，発達障害，不登校などのメンタルヘルス，虐待やこどもの貧困などの社会的な問題への対応が急務となっている^1,2）。