研修医のためのクリニカルクイズ・第242回
症例:12歳 男児,主訴:悪心・嘔吐
岡野 優
1,2
,
禅正 和真
1
,
一瀬 直日
2
,
御牧 信義
1
OKANO Suguru
1,2
,
ZENSHO Kazumasa
1
,
ISSE Naohi
2
,
MIMAKI Nobuyoshi
1
1倉敷成人病センター小児科
2岡山協立病院総合診療科
pp.589-592
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002382
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現病歴:小学3年生(9歳)頃から朝に腹痛を認め,小学校を欠席することが多くなった。
小学4年生以降に同様の腹痛で不登校状態となり,何度か近医小児科を受診したが心因性とされ,とくに精査はされなかった。
当院を受診する数か月前から悪心・嘔吐を認め,精査を希望し当院を受診した。
来院時現症:身長150.1 cm(+0.1 SD),体重31.9 kg(−1.1 SD)。発達歴は正常。脈拍130/分,血圧118/63 mmHg。軽度の甲状腺腫大を認めた。ほかに特記すべき理学的所見は認めなかった。

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