特集 漢方で支える子どものQOL
総論
母子同服
草鹿砥 宗隆
1,2,3
KUSAKADO Munetaka
1,2,3
1小菅医院・横浜朱雀漢方医学センター
2青木こどもクリニック
3はまかぜこどもクリニック
pp.264-267
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002279
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
子どもの病気が家族,とくに母親の影響を受けやすいとはよくいわれることである1)。
「母子同服」は漢方医学的対応方法の一つで,小児領域の漢方医学を実践するうえで重要であり独特な方法・概念である2)。陰陽不可分の法則に則った「心身一如」の哲学のもとに遂行される随証治療では,子どもの身体所見と心の在り様を推察・評価する。この過程では家族背景も重要な評価材料となり,その評価によっては子ども以外の家族を調整することが重要になることがある。家族のなかで母親は子どもにとって特別な存在であり,子どもと母親を同時に手当てすることも多くなる。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.