特集 基本理論に基づいた小児漢方診療
漢方診療における基本事項 母子同服
齋藤 陽
1
1はるの木こどもクリニック
キーワード:
漢方薬
,
喘息
,
経口投与
,
皮膚炎-アトピー性
,
チック症
,
夜驚症
,
自律神経失調症
,
不登校
,
夜間遺尿症
Keyword:
Night Terrors
,
Asthma
,
Drugs, Chinese Herbal
,
Administration, Oral
,
Phobic Disorders
,
Dermatitis, Atopic
,
Tic Disorders
,
Nocturnal Enuresis
pp.37-40
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022057078
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▼母子同服は漢方独特の服薬方法で、保護者にも服用させて子どもを治療するものである。▼心因性疾患(夜泣き、夜驚症、チック症、気管支喘息など)に有用である。▼子は親の鏡、子の精神状態は親の精神状態に影響することも多く、保護者の観察も重量である。▼抑肝散、小建中湯、甘麦大棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯などの方剤が用いられる。▼心因性の症状に親の精神状態が関与していると推測される場合には、母子同服も検討する。
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