昨日の患者
オリジナル天使服
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.488
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104547
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- 文献概要
死は忌み嫌われ,親しい家族の間でもあまり話題とされることはない.いわんや死期の迫った患者さんを前にして,葬儀について話し合うことは稀である.しかしながら,生命には必ず終わりがあり,長短はあるものの誰もが死を迎える.目前に迫った死を前向きに捉え,自分の夢を語った患者さんを紹介する.
70歳代後半のKさんが胃癌に罹患し,手術や癌化学療法を施行したにもかかわらず,多発性肝転移や癌性腹膜炎をきたして再入院した.そして鎮痛剤や補液によって状態は一時的に安定した.
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