特集 アトピー性皮膚炎―新旧治療のベストバランス
各論 既存の治療法 外用療法
タクロリムス軟膏―作用機序,効果,外用方法のコツと注意点
工藤 恭子
1,2
KUDO Kyoko
1,2
1福岡市立こども病院皮膚科
2福岡市立こども病院こどもアレルギーセンター
pp.73-77
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002208
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はじめに
タクロリムス軟膏は,ステロイド以外のアトピー性皮膚炎(AD)外用薬として,1999年に初めてプロトピック®軟膏0.1%(16歳以上)が,2003年にプロトピック®軟膏0.03%小児用(2~15歳)が,世界に先駆けて日本で発売された。小児に使用できるようになり21年が経過しているが,2022年には発がん,皮膚感染症発現リスクに関する安全性情報が報告され,10年間の追跡調査によって小児使用の安全性が確認されている1)。2024年12月現在,0.03%軟膏の乳幼児AD患者に対する長期投与試験(6か月以上2歳未満)が進行中である。
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