症例
皮膚生検が菊池病の診断に有用であった14歳女児の1例
石若 久海子
1
,
堀井 百祐
1
,
中村 英記
1
,
平野 至規
1
,
室野 晃一
1
,
松本 洸
2
,
大石 泰史
2
,
山本 明美
3
ISHIWAKA Kumiko
1
,
HORII Moyu
1
,
NAKAMURA Eiki
1
,
HIRANO Yoshiki
1
,
MURONO Koichi
1
,
MATSUMOTO Ko
2
,
OISHI Yasushi
2
,
YAMAMOTO Akemi
3
1名寄市立総合病院小児科
2名寄市立総合病院皮膚科
3旭川医科大学皮膚科学講座
pp.1875-1878
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002181
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はじめに
菊池病は,有痛性頸部リンパ節腫脹と発熱を主症状とする,いまだ原因不明の全身性疾患である。self-limited diseaseであり1か月以内に自然軽快することが多いが,発熱期間が長引き消耗が著しい場合にはステロイド薬の全身投与が考慮される1,2)。確定診断のためにはリンパ節生検が必要であり,とくに上記のステロイド薬の全身投与前には悪性リンパ腫などとの鑑別のために施行しておくことが望ましいが,侵襲性が高い検査であるため,施行基準は施設によって異なるものと思われる。
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