成長をめぐる諸問題 早期adiposity reboundに着目した小児肥満予防―早期adiposity reboundと将来の心血管疾患発症のリスク―

はじめに

　早期adiposity reboundは将来の肥満やインスリン抵抗性を伴う代謝異常のリスクとなり，心血管疾患発症リスクも高くなる。早期adiposity reboundを呈する児に対しては肥満が悪化する前からの早期介入が重要である。また日々の小児肥満診療ではadiposity reboundの時期に着目し，早期に呈している児に対してはより厳密な介入が必要となる。