研究
疫学的立場からみた胃癌の早期診断をめぐる諸問題
川井 啓市
1
,
阿部 達生
1
,
三崎 文夫
1
,
中島 正継
1
,
宮岡 孝幸
1
,
山口 希
1
,
木本 邦彦
1
,
池原 英夫
2
,
林 恭平
2
,
田中 多恵子
2
,
佐々木 善二
2
,
福本 圭志
3
,
田原 直広
3
,
赤坂 裕三
4
,
村上 健二
5
,
青木 信雄
6
,
森 靖夫
7
,
金 英一
8
,
奥田 順一
9
,
島本 和彦
10
,
増田 正典
11
,
郡 大裕
11
1京都府立医科大学公衆衛生学教室
2神戸大学医学部第2内科学教室
3琵琶湖胃腸病院
4宇治保健所
5岐阜歯科大学内科学教室
6村上病院
7堀川病院内科
8京都対がん協会
9湯川胃腸病院
10大阪星ケ丘厚生年金病院
11京都府立医科大学第3内科学教室
pp.565-570
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204909
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胃癌の早期診断に関するX線的な,または内視鏡的な方法論についてはすでに確立され1)〜7),臨床的には所謂,ほぼ完治を期待できる意味からも,早期胃癌の概念が本邦のみならず,諸外国でも8)受け入れられて来た.
この胃癌の早期の粘膜所見については肉眼病理学的に隆起型・平坦型・陥凹型が区別されるが,これら「早期胃癌」が所謂進行胃癌の早期のものであろうことについては,胃癌の逆追跡の立場から,また誤診例,手術拒否例の検討からほぼ解決されるに至った9)〜13).
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