特集 酸塩基平衡異常―基本と管理
総論 酸塩基平衡の調節機構
H+バランスと緩衝系
白井 陽子
1
,
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1
SHIRAI Yoko
1
,
MIURA Kenichiro
1
,
HATTORI Motoshi
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
pp.1041-1043
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001745
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はじめに
小児における酸塩基平衡の慢性的な障害は正常な成長および発達を妨げる場合があり,急性で重度な変化は致死的となる。血液(細胞外液)はpH=7.40±0.05と非常に狭い範囲に調節されており,生体の細胞が適切に活動するための条件となっている。この生体の酸塩基平衡を調節する臓器は腎臓と肺である。とくに腎臓は重炭酸を再吸収して酸を排泄する重要な役割を担う。
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