基礎実習講座
緩衝液の作り方
大場 操児
1
1獨協医科大学病院中検
pp.189-194
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205426
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酸,アルカリ(H+,OH-)を溶液中に共存させてもpHを一定に保ち得る力を緩衝能と呼び,その溶液を緩衝液という.
われわれが気ままな食生活をし,胃からの塩酸,膵からアルカリの分泌,過呼吸による肺胞内のCO2バランスがくずれても,血液pHはほとんど一定の幅に抑えられている.この緩衝作用が体内環境を恒常に保つ機構の担い手となり,細胞の働きをスムースにし,われわれの生命が維持されることとなる.
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