特集 酸塩基平衡異常―基本と管理
総論
【コラム】細胞内と細胞外のpHは同じ?
田中 征治
1
,
新居見 真吾
1
TANAKA Seiji
1
,
NIIMI Shingo
1
1久留米大学医学部小児科
pp.1038-1039
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001744
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はじめに
一般診療において,酸塩基平衡を把握するための採血を必要とする機会は少なくはない。しかし,多くの医師は酸塩基平衡を苦手としており,異常値が出た際には教科書のアルゴリズムを確認しながら病態を検討していることが多い。血液ガス分析でわかるpHは細胞外の状態を把握したものであるため,細胞内のpHに関して考える機会は少ない。しかし,細胞内pHこそが症状を反映している。
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