Japanese
English
装置と方法
DMO法による細胞内pHの測定
Determination of Intracellular pH by DMO Method
佐藤 菅宏
1
,
奥田 稔
1
,
伊達 俊夫
1
Sugahiro Sato
1
,
Minoru Okuda
1
,
Toshio Date
1
1慶応義塾大学医学部内科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.871-875
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201947
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はじめに
いろいろな酸・塩基平衡障害やその他の異常状態にさいし,細胞内pHがいかに変化するかということは,生理学的にもまた臨床的にも大変興味ある問題で,細胞内pHの測定に関しては古くから多くの方法が考えられているが,いずれの方法も一長一短があり,完全な細胞内pHの測定法は確立されていない1)。
1959年WaddellとButler2)が,筋肉細胞内のpH測定に5,5—dimethyl−2, 4—oxazolidinedione (DMO)を用いる方法を開発して以来,DMO法による各種組織の細胞内pHの測定法が広く行なわれている。
われわれもDMO法を用いて筋肉細胞内pHの測定を行なっているので,その測定法の実際を中心に述べる。
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