特集 小児の事故と予防
事故予防の研究
AIを活用した子どもの傷害予防のためのEquity実現
大野 美喜子
1,2
,
タス スリニヴァサン シリーシ バブ
3
,
西田 佳史
2,3
,
北村 光司
1,2
OONO Mikiko
1,2
,
SHREESH BABU Thassu Srinivasan
3
,
NISHIDA Yoshifumi
2,3
,
KITAMURA Koji
1,2
1産業技術総合研究所
2NPO法人Safe Kids Japan
3東京工業大学
pp.856-860
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001690
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はじめに
近年,公衆衛生の分野では,「Equity(公平性)」という考え方の重要性が再確認されはじめている。健康の公平性とは,社会的,経済的,人口統計学的,地理的に決められた集団の間に,不平等で回避可能,もしくは是正できる差がないことと定義されている1)。子どもの傷害予防に当てはめて公平性を考えてみると,人のグルーピングによらず,すべての子どもに安全な環境が確保されている状態であると考えられ,わが国においても,どのように公平性を担保するかが大きな課題である。
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