特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
ガイドライン,診断・治療の手引きをどう利用するか?
性分化疾患のガイドラインに基づく対応と考え方
佐藤 薫
1
,
鹿島田 健一
2
SATO Kaoru
1
,
KASHIMADA Kenichi
2
1草加市立病院小児科
2東京医科歯科大学発生発達病態学
pp.209-214
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001514
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はじめに
性分化疾患は,卵巣・精巣や性器の発育が非典型的である状態の総称である。その原疾患は多岐にわたる(表1)1)。2006年に米国・欧州小児内分泌学会共同で策定されたコンセンサスガイドライン2)において,用語の整理が行われ,Disorder/Difference of Sex Development(DSD)という用語が用いられ,以後わが国ではその対訳の「性分化疾患」に総称が統一された。
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