特集 小児科医のキャリア・デザイン~「こども臨床」の魅力を語る
さまざまな活躍の魅力を語る~各論②
他職種との協働
小林 潤一郎
1
KOBAYASHI Junichiro
1
1明治学院大学心理学部教育発達学科
pp.145-148
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001488
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はじめに
日常診療において小児科医は院内の他職種と協働している。診察,検査,処置などいずれも他職種との協働なしにはなし得ない。しかし院内の協働だけでは現在および将来の子どもの健康を支えるには限界がある。子どもは家庭や学校などでの日常生活を通じて育っていく。小児科医は受診した子どもを診るだけでなく,教師や保育者などと協働して,子どもが健やかに学び育つことができるよう生活環境を整える必要がある。これまで小児医療は院外の他職種と協働する機能をもたずにきたが,これからは小児医療と福祉,保健が一体化して機能する制度が必要であり,教育,福祉などとの連携が一層重要となる1)。
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