Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅱ.薬剤別
降圧薬
Antihypertensive drug
諸橋 環
1
Tamaki Morohashi
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
キーワード:
カルシウム拮抗薬
,
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
,
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
,
β遮断薬
,
α1遮断薬
Keyword:
カルシウム拮抗薬
,
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
,
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
,
β遮断薬
,
α1遮断薬
pp.159-162
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001202
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どのような薬か
高血圧を認めた際に降圧薬が投与されるが,血圧上昇の病態により薬剤選択は異なる。高血圧は,心拍出量(循環血漿量)の増加と末梢血管抵抗の上昇によって引き起こされ,前者には前負荷と心機能,後者には血管の収縮が関与する。降圧薬における薬理作用の標的器官は心臓,腎臓,血管,交感神経などであるが,それらは調節機構によってお互いに密接に関与しあっていることを念頭に,降圧薬を使用することが大切である。血圧の調節機構と主な降圧薬の作用機序を図に示した。本稿ではこれらの降圧薬について,高血圧治療ガイドライン20191)に準拠して述べる。なお,利尿薬は他稿を参照されたい。
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