特集 高齢者と薬
降圧薬
大畑 純一
1
,
斎藤 重幸
1
,
島本 和明
1
1札幌医科大学第二内科
キーワード:
Ca拮抗薬
,
利尿薬
,
ACE阻害薬
,
β遮断薬
,
α遮断薬
Keyword:
Ca拮抗薬
,
利尿薬
,
ACE阻害薬
,
β遮断薬
,
α遮断薬
pp.948-951
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100734
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高齢者の高血圧は,加齢に伴う動脈硬化進展のため,収縮期高血圧の頻度の増加,脈圧の開大,血圧動揺性の増大,起立性低血圧の増加,食後血圧降下の増大などの特徴が認められる.また,高齢者では脳,腎など主要臓器の血流量や血圧自動調節能の低下があるため,急激かつ過度の降圧はこれらの臓器に還流障害をもたらす可能性があり,より緩徐な降圧治療が必要とされる1).
本稿では,高齢者血圧の特徴をふまえ,高齢者における降圧療法の注意点をまとめる.
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