症例
溶連菌性間擦疹の3か月男児例
阪上 智俊
1
,
古谷 佳美
2
,
辻 桂嗣
1
,
中嶋 敏宏
1
SAKAUE Satoshi
1
,
FURUYA Yoshimi
2
,
TSUJI Keiji
1
,
NAKAJIMA Toshihiro
1
1市立大津市民病院小児科
2市立大津市民病院皮膚科
pp.1665-1669
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001164
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はじめに
A群β溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus:GAS)感染症は,主にヒトの咽頭・扁桃と皮膚に感染し,それぞれ溶連菌性咽頭炎・扁桃炎,溶連菌性膿皮症を呈する細菌感染症である1)。一般的に乳幼児は頸部や鼠径部,腋窩部などに間擦疹を呈しやすく,これらの間擦疹にGASが二次感染したものを,溶連菌性間擦疹(streptococcal intertrigo:SI)という。本症は境界明瞭な紅斑,びらんという非常に特徴的な臨床像を呈するにもかかわらず文献的な報告が少なく,見逃されている可能性があるため報告する。
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