特集 小児の集中治療の実践―躬行実践―
各論
重症疾患の管理 肝・胆・消化器疾患とその管理(急性肝不全)
中野 聡
1
,
鈴木 光幸
1
NAKANO Satoshi
1
,
SUZUKI Mitsuyoshi
1
1順天堂大学小児科
pp.1361-1363
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001059
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はじめに
急性肝不全(acute liver failure:ALF)とは,慢性肝疾患のない症例が発症8週以内に凝固障害[プロトロンビン時間(PT)<40%もしくはプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)≧1.5]を伴う肝機能障害をきたしたものと定義される1)。わが国における小児期ALF(pediatric ALF:PALF)の発症頻度は年間10~20例程度と推定されている2)。
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