症例
食後の嘔吐をくり返し食道アカラシアと診断したChiari奇形Ⅱ型の1女子例
久保田 悠里
1
,
石井 和嘉子
1
,
平田 祈里
1
,
寺田 啓輝
1
,
山瀬 聡一
1
,
山田 隆太郎
1,2
,
川口 忠恭
1
,
峯 佑介
1
,
青木 政子
1
,
桃木 恵美子
1
,
西川 洋平
3
,
森岡 一朗
1
KUBOTA Yuri
1
,
ISHII Wakako
1
,
HIRATA Kiri
1
,
TERADA Hiroki
1
,
YAMASE Soichi
1
,
YAMADA Ryutaro
1,2
,
KAWAGUCHI Tadayasu
1
,
MINE Yusuke
1
,
AOKI Masako
1
,
MOMOKI Emiko
1
,
NISHIKAWA Yohei
3
,
MORIOKA Ichiro
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
2イムス富士見総合病院小児科
3昭和大学江東豊洲病院消化器センター
pp.1051-1054
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000978
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はじめに
食道アカラシアは,下部食道括約筋の弛緩不全と蠕動運動の低下により食道下部に機能的閉塞をきたす原因不明の疾患である1)。小児の食道アカラシア2,3)は,成人4,5)と比較して頻度が低い。Chiari奇形Ⅱ型は,小脳扁桃に加え,小脳虫部,延髄などが頸椎管内へ陥入し脊髄髄膜瘤を伴う疾患であるが,これに食道アカラシアが合併した報告は検索した限り認めなかった。
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