症例
運動時の嘔吐症状から発見した右冠動脈起始異常の1例
新田 恩
1
,
村田 祐二
1
,
藤原 幾磨
1
,
岩澤 伸哉
2
,
松尾 諭志
3
,
齋木 佳克
3
NITTA Megumi
1
,
MURATA Yuji
1
,
FUJIWARA Ikuma
1
,
IWASAWA Shinya
2
,
MATSUO Satoshi
3
,
SAIKI Yoshikatsu
3
1仙台市立病院小児科
2東北大学病院小児科
3東北大学病院心臓血管外科
pp.1055-1059
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000979
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はじめに
先天性冠動脈異常は小児において0.9%で存在する1)。先天性冠動脈異常には,冠動脈起始部位や走行の異常,開口部の狭窄や閉鎖,冠動脈血管自体の異常,および冠動脈瘻である終末端の異常の4種類が存在する。なかでも冠動脈開口部の形状や中枢側の走行異常により心筋虚血をひき起こす走行形態をmalignant courseとよび注意が必要である2)。
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