特集 どうする? 小児の便秘・下痢
機能性消化管疾患の診断と長期的な治療戦略
機能性便秘症
柏木 項介
1
,
工藤 孝広
1
KASHIWAGI Kosuke
1
,
KUDO Takahiro
1
1順天堂大学医学部小児科
pp.369-372
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000800
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はじめに
小児の便秘症は,機能性便秘症と器質性便秘症に分類され,器質的な異常(解剖学的異常,代謝性,神経筋疾患,薬剤性など)による器質性便秘症を除く便秘症を,機能性便秘症とよぶ。小児の機能性便秘症は,日常診療で出会う頻度の高い疾患であり,早期に適切な治療を開始することで,コントロール可能となる症例が多い。しかし,治療にしばしば難渋することもあり,適切な治療,管理が施されない場合,QOLを著しく損なう可能性もあるため注意が必要である。
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