Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅲ.神経疾患
37.後天性失語症
Acquired aphasia
太田 健人
1
,
前垣 義弘
1
OHTA Kento
1
,
MAEGAKI Yoshihiro
1
1鳥取大学医学部附属病院脳神経小児科
pp.423-426
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000587
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1 基本病因,発症機序
後天性失語症とは,もともと正常な言語機能を獲得したのちに生じた,なんらかの脳損傷による言語障害を指し,意識障害がなく,聴力の異常がないにもかかわらず言語表現や言語理解に障害がある状態である。一般的には,二語文を話し始める2歳以降の小児に前述した症候が生じた場合を失語症といい,それ以前に生じた先天的異常,周産期異常などが言語障害の原因である場合は除外される1)。
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