特集 子ども虐待~命を救うために~
各論
学校(スクールソーシャルワーカー)
土屋 佳子
1
TSUCHIYA Yoshiko
1
1東京都教育庁地域教育支援部生涯学習課
pp.1880-1885
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000467
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はじめに
学校は,すべての子どもの教育を担い,かつ日中の多くの時間を過ごす場であるとともに,健康診断の実施や給食の提供など,子どもの生活を支える保健・医療・福祉的な機能をも有している。当然,子どもの心身に重大な影響を及ぼす児童虐待についても,学校のもつ利点を生かした対応が期待されている。その利点とは,① 全国に約5万校の学校と100万人規模の教職員がおり,量的・人的規模が圧倒的に大きい,② 教職員は長い時間接する立場におり,子どもの変化に気づきやすい,③ 教職員は複数対応をすることで,「チーム」となって課題解決にあたることができる,④ 教育という観点から,家庭や保護者に対して働きかけをすることができる,などである。
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