特集 外来でよく見る子どもの皮膚疾患―臨床写真で覚える!
ウイルス感染症
単純疱疹・ヘルペス性湿疹
柴田 知之
1
,
渡辺 大輔
1
SHIBATA Tomoyuki
1
,
WATANABE Daisuke
1
1愛知医科大学皮膚科
pp.1341-1344
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000336
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はじめに
単純疱疹は単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)の初感染および再活性化によってひき起こされ,皮膚や粘膜に疼痛を伴う小水疱・びらんを形成する疾患である。古江らによるとHSV感染症の患者数はわが国における皮膚科外来受診患者の1.02%を占めるとされ,日常診療で頻回に遭遇する疾患である1)。早期に治療介入して潜伏するウイルスを減らすことが重要であり,再発を頻回にくり返す症例では再発抑制療法を行うこともある。
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