増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
微生物学的検査
ウイルス関連検査
単純ヘルペスウイルス(HSV),水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)
寺田 喜平
1
1川崎医科大学小児科
pp.582-584
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223392
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検査の概要,異常値の出るメカニズム
◆抗体検出法
抗体は宿主の生体防御反応の1つであり,間接的ではあるが,その測定は確定診断や免疫の有無を判断するのに利用されている.
HSV抗体ではEIA(enzyme immunoassay:酵素免疫測定)法,NT(neutralization test:中和試験)法,CF(complement fixation:補体結合反応)法など,VZV抗体ではEIA法,IAHA(immune adherence hemagglutination:免疫粘着血球凝集反応)法,CF法などがある.どちらのウイルスもEIA法ではIgMとIgG抗体を分けて測定することができる.HSV-1型および2型の区別は交差性があるため困難であるが,NT法で区別できる.
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