特集 外来でよく見る子どもの皮膚疾患―臨床写真で覚える!
湿疹・皮膚炎群
自家感作性皮膚炎
玉城 善史郎
1
TAMAKI Zenshiro
1
1埼玉県立小児医療センター皮膚科
pp.1253-1256
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000312
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
自家感作性皮膚炎は,湿疹などの皮膚の炎症が悪化した際にその病変部位(原発巣)とは異なる部位に散布疹として小さな湿疹性変化が多発する状態をいう。結核や真菌,細菌などによりひき起こされた「id疹」と病態生理学的には同じ性質の現象と考えられている。また,皮膚科疾患の約0.6%との報告もあり1),頻繁に目にする疾患ではないが,時に遭遇する可能性があることから,正確に診断して治療するために知っておかなければならない疾患の一つである。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.