症例
小児外傷性肺囊胞の1例
仲田 惣一
1
,
河崎 正裕
1
,
金川 勉
1
NAKADA Soichi
1
,
KAWASAKI Masahiro
1
,
KANAGAWA Tsutomu
1
1山口県立総合医療センター小児外科
pp.521-524
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000106
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はじめに
肺挫傷は胸部に鈍的外力を受けた際,肺実質に発生する損傷の状態で胸部X線検査では境界不明瞭な浸潤影を呈する。多くは短期間のうちに異常陰影は消失する。ところが,まれに肺損傷部に囊胞,血腫が生じ,数か月にわたって遷延することがある。今回,交通外傷後,肺囊胞・肺内血腫をきたした小児例を経験したので報告する。
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