研修医のためのクリニカルクイズ・第227回
症例:15歳 女児 主訴:持続する腹痛
田中 絵里子
1
,
成田 雅美
1
TANAKA Eriko
1
,
NARITA Masami
1
1杏林大学小児科学教室
pp.373-375
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000081
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経過:3年前からくり返す上腹部痛があり,4か月前から便秘と間欠的な下腹部痛が出現した。1か月前から下腹部痛が増強し,数日前から37°C台の微熱が出現した。血液検査で軽度炎症反応上昇と貧血,低アルブミン血症を認め,抗核抗体と補体は正常で自己抗体も陰性であった。便潜血は陽性で便中カルプロテクチン上昇を認め,腹部超音波検査で回盲部から上行結腸壁の肥厚を認めた(図1)。
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