特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(6)入院中〔循環〕
147.SpO2モニタの装着部位の記録を怠るな
与田 仁志
1
Hitoshi Yoda
1
1東邦大学医療センター大森病院新生児科
キーワード:
SpO2モニタ
Keyword:
SpO2モニタ
pp.475-478
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002963
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はじめに
「SpO2モニタの装着部位の記録を怠るな」とのタイトルの背景として,新生児特有の動脈管の存在がある。病態によっては,動脈管血流の右左短絡(つまり肺動脈から下行大動脈へ流れる)があると,上半身(pre-ductal)と下半身(post-ductal)とでは経皮的酸素飽和度(SpO2)値が異なるためである。多くの場合それは先天性心疾患(CHD)に伴うものであるが,正常な心臓構造でも新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)など体血圧を上回る肺動脈圧を有する病態では動脈管の右左短絡が生じ,上半身に比し下半身のSpO2値は低くなる。のちに心疾患が判明するような場合もあり,その時点での患児の病態を正確に把握するためには,パルスオキシメータの装着部位の記録は重要である。以下,先天性心疾患を中心に本タイトルについて記載する。

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