特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
113.バチルス属
日馬 由貴
1
Yoshiki Kusama
1
1大阪大学医学部附属病院感染症内科/小児科
キーワード:
セレウス菌
,
食中毒
,
毒素
,
芽胞
,
院内感染
Keyword:
セレウス菌
,
食中毒
,
毒素
,
芽胞
,
院内感染
pp.517-519
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002529
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はじめに
バチルス属(Bacillus spp.)は,芽胞を形成する比較的大型のグラム陽性桿菌であり,自然界では土壌,水,植物,動物の腸管内などに広く分布している。Bacillus属には数百種以上の菌種が存在するが,ヒトの感染症において特に重要なのはBacillus cereusである。B. cereusは,さまざまな外毒素および内因性毒素を産生し,食中毒の原因菌として広く知られているほか,日和見感染症の病原体としても重要である。本稿では,主にB. cereusによる周産期の感染症について概説する。なお,炭疽の原因菌であるB. anthracisや,比較的病原性の低いB. subtilisについての解説は本稿では割愛する。

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